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ディアス魔導法衣

 アムスティアでは「ディアス魔導法衣」が売られているらしい。
 言うまでもなく、バルバシア領まっただ中のアムスティアで「ディアス」魔導法衣が売られているのはおかしい。普通は「バルバシア魔導法衣」だ。
 なぜこんなところでディアス製品が売られているのだろうか。
 
 とりあえず、ディアス兵の死体から剥ぎ取ったものを売っているわけではないだろう。そんなものは大抵ぼろぼろで売り物にならないし、アムスティアはディアスとの戦場から遠く離れている。バルバシア対ディアスの現在の主戦場は恐らくディアス本土及び近海だろう。少なくともゲーム開始直後は。
 ディアスの先兵らしき冒険者は、すでに結構深入りしてるわけだが、アムスティアに行くまで冒険者はディアス魔導法衣を買う機会がないので、そもそもディアス魔導法衣を持っていない。

 ディアス軍からの払い下げ品を商人が売っているとしても、ディアスからの距離が離れすぎている。冒険者が結構出てきているので、リープルフォートあたりでもそれなりに売り捌けると思うのだが。
 大体、この兵を一人でも集めねばいけない時代、ディアス魔導法衣が大量に余るとは思えない。なにせディアス首都では協力者であるはずの冒険者にさえ売ってくれないのだ。

 さて、では、このディアス魔導法衣はどうしてここにあるのか。
 私が思うに、これは恐らく、向こうの大陸で生産しているのではないだろうか。
 今から20年ほど前。アストローナ大陸では戦争が終結し、ディアス西の黒の霧が晴れた。この時、戦争の終結によって大量に余ったディアス魔導法衣が、イブラシル大陸へ、バルバシアへと商人の手によって伝わったのではないだろうか。
 東の大陸から来た法衣の性能に驚嘆したバルバシアの人々は、その技術を吸収し、同じものを自国でも生産するようになったに違いない。まだバルバシアとディアスが戦うなどとは考えられもしなかった時代である。
 ディアス魔導法衣は、そのままの名前でバルバシアの人々に親しまれた。
 が、しかし、バルバシアとディアスが交戦状態に入った今、その名前を変更せねばならないだろう。
 「バルバシア魔導法衣」と。

 と、いうわけで、変えてください。GM。
by akuda | 2005-01-30 21:15 | 世界
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